運行管理者(旅客)の合格体験記のその4です。
私が勉強に使った参考書:公論出版社の『運行管理者試験 問題と解説 旅客編 』
運行管理者(旅客)基礎講習の受講
運行管理者の受験資格を得るために、運行管理者(旅客)の基礎講習を受講する必要がありました。
運行管理者(旅客)の基礎講習
ここからは、運行管理者(旅客)の基礎講習について、お話しします。
運行管理者試験を受験するために必要となるのが、基礎講習を受講して修了することです。
ただ3日間の講習に出席していれば修了するのではなく、講習の最後に予定されている修了試問に合格しないと基礎講習の修了証が付与されません。
過去に運行管理者の基礎講習を受験された方のブログ記事などを拝見すると、認定機関によっては口頭試問や筆記試験が行われ、合格基準に満たないと基礎講習修了と認められないケースがあるという情報をいくつか私も確認していました。
基礎講習会場
私が講習を受講した会場では、一回の講習が20人程度で、下図のように、3人席に2人掛けして間隔を開けて受講者が座るように配慮されていました。
各講習日の朝には、検温を実施して、体温が37.5度以下であることを確認してから講習室に入室します。
さらに、講習室の入り口には、消毒用アルコールも設置されており、新型コロナウイルス感染防止対策が十分に実施されている印象を受けました。
基礎講習の内容
基礎講習の内容について、簡単に説明します。
基礎講習1日目〜3日目前半までは、下記のテキストに沿って、法令や規則、またその解釈や現場で問題となる事象の例などを解説する内容でした。
また、途中で「運行管理者の役割」と言った映像を見たり、国土交通省から出されている事故情報や最新の法令動向についても別途資料を用いて説明頂きました。
テキストは、次に示す2冊で実施しました。
どの認定機関で基礎講習を受講しても、このテキストは同じものだと思います。
また、運行管理者として業務に従事する上で重要な法令や運行管理者試験に出やすいポイントなどの解説も実施してくれ、受講者目線に立った講習だと感じました。
基礎講習の日程
私が受講した際の3日間の基礎講習スケジュールは、以下のようでした。
基礎講習の最終試問
そして、最終日の試験ですが、私が受講した認定機関では、口頭試問ではなく筆記試験でした。
もしかすると、口頭試問を実施すると試験官と受講生の間で新型コロナウイルス感染が懸念されるため、この時期のみ変更して筆記試験としていたのかもしれません。
試験内容については、試験終了後に回収されたため、試験問題を公開することは出来ませんが、試験は試験問題と解答用紙が1枚の紙に印刷されたもので、講習を真面目に受講すれば落ちることはないと思います。
問題数は、約20問で6割以上の正答が合格基準でした。
解答方法は、本番の運行管理者試験の完全選択式と異なり、重要な条文の穴埋め問題が記述式で数問、複数問題を複数選択肢から選択する問題が数問、残り10問程度が選択式の問題でした。
記述式の問題に関しては、講習の中で何度も重要であることが伝えられていた箇所・条文の穴埋め問題でしたが、やはり試験という形になると用語がうる覚えであったために私は数問間違えてしまいました。
その他の問題に関しては、よくよく問題文を読みながら、選択したり消去法を駆使して解答すれば、正解できるものばかりでした。
本番の運行管理者試験にも共通しますが、“正しい選択肢を選択する”問題と“誤っている選択肢を選択する”問題が混在しており、注意深く問題文を確認する必要があります。
修了試験は、講習3日目の午後に行われましたが、この修了試験のために講習初日の夜から特別に勉強したり復習したりする必要があるほどの難易度ではないように感じました。
もちろん、講習3日目の昼休みは必死に勉強を行いました。
実際、講師の方は、「過去に修了試験で落ちたのは、数名しかいない」と試験修了前に(プレッシャーをかけるために?)言っておられ、私が受講した回の受講者20名程度は、全員合格しているようでした。
基礎講習受講後
こうして無事に基礎講習を修了すると、基礎講習の最後に予定されている修了式で基礎講習修了証書が授与されます。
この修了証は、基礎講習を修了したことを証明できるため、試験後に運行管理者として従事する場合には、改めて受講する必要がないかわりにコピーの提出を求められるので大事に保管しておきましょう。
何度も記載していますが、基礎講習修了証書を受け取ったら、忘れないうちに運行管理者試験申し込みサイトから、修了証書のアップロードをしておきましょう。
運行管理者試験の合格体験記の目次は、下記リンクにまとめています。読みたい章から順次確認してみてください。資格取得の参考になれば幸いです。
ここまで読んでいただきありがとうございました。