運行管理者(貨物)の合格体験記のその3です。
勉強に使った参考書:公論出版社の『運行管理者試験 問題と解説 貨物編 』
運行管理者試験の受験を決めたらやること5選について
運行管理者の受験を決めたらやることが、主に5つあります。
1. 基礎講習の申し込み
基礎講習は、NASVAを始めとする認定期間で受講することができます。
講習時間は3日間(16時間)で、料金はどの機関でも8900円です。
業界未経験の私は、当然のことながら運行管理業務経験がなく運行管理者試験の受験資格がありません。
そこで、受験資格を得るために基礎講習と呼ばれる3日間の講習を受講する必要があります。
基礎講習が受講できる機関として最も一般的なのが「独立行政法人 自動車事故対策機構(NASVA)」です。
私も、初めはNASVAに申し込みをしようと、何度も申し込みサイトをチェックしました。
講習自体は、定期的に開催されているのですが、希望していた日程はおろか他の日程でも全く空席がありませんでした。
注意:
NASVA申し込みサイトからの基礎講習申し込み受付は、申し込み開始日の午前0時から可能です!
NASVA申し込みサイトから、基礎講習の申し込みを検討されている方は、事前に申し込み開始日を確認しておくと良いと思います。
運行管理者 基礎講習 認定機関
なお、NASVAが開催する基礎講習を受講しなくとも、次の認定機関から申し込みが可能ですので、日程や場所を考慮して適切な機関で受講をおすすめします。
認定機関一覧(2020年12月現在)
私も、この認定機関の中から、受講日の都合が良かった日に開催していた機関に申し込みをしました。
運行管理者に関する講習
運行管理者に関する講習は、一般講習、基礎講習、特別講習の3種類あります。
「事故を惹起(じゃっき)した」の惹起とは、次の意味です。
じゃっ‐き〔ジヤク‐〕【×惹起】 の解説
出展:goo辞書
[名](スル)事件・問題などをひきおこすこと。「独立問題が民族紛争を惹起する
つまり、残念ながら事故を引き起こしてしまった運行管理者を意味しています。また、法令違反による行政処分を受けた営業所に選任されている運行管理者も特別講習を受講する必要があります。
我々が受講する必要がある運行管理者試験の受験資格を得るための講習は、基礎講習ですので、間違いがないように注意してください。
2. 運行管理者試験申し込み
次に、運行管理者試験の申し込みです。
私は、基礎講習申し込み前に試験の申し込みをしていました。
基礎講習の申し込み・受講前でも申し込みは可能ですので、受験を決意したら早めに申し込むことをお勧めします。
運行管理者試験の申し込みは、インターネット申請と書面申請の2種類があります。
それぞれで申し込み期間や受験料が異なりますので、注意してください。
申し込み方法ごとの受験料は、既に説明した通りです。私は、インターネット申請を用いました。
運行管理者試験の申し込み時に必要なものは次の3点です。
・基礎講習修了証または運行管理者講習手帳(試験の種類に応じたもの)
・本人確認用書類(運転免許証、住民票、マイナンバーカードのいずれか1種類)
※マイナンバーの記載がある場合は、該当箇所を切り取るか、塗りつぶしてください。
・顔写真(正面、帽子/サングラス/マスクなし、上三分身の6カ月以内に撮影されたもの)
基礎講習修了予定の場合は、基礎講習受講後に申し込みサイトからアップロードすれば問題ありませんので、先に申し込みを進めましょう。
本人確認用書類は、事前に写真を撮影しておくと、申し込みがスムーズに進められると思います。
顔写真についても、事前に撮影して画像の電子データを持っておくと良いと思います。
ここで、証明写真の有効期限を6ヶ月以内に取得したものに限る、としている場合が多いですので、撮影日の確認や印刷済み写真の使い回しには注意が必要です。
3. 参考書の購入
次に、勉強に使用した参考書です。
勉強に使った参考書は、公論出版社の『運行管理者試験 問題と解説 貨物編 令和3年8月受験版 』です。
受験する試験時期に合わせて、新しい参考書が出版されます。私が受験した時は、令和3年3月でした。
この参考書は、直近の試験問題を含む、全8回の過去試験問題が含まれており、それらが単元ごとにまとめられています。
したがって、単元ごとに「説明を読む→過去問を解く→解説で確認」のサイクルを回すことができるので、説明を忘れないうちに問題を解くことができます。
間違えた問題があった場合や解説が不明な場合は、すぐに説明ページで確認することができるので、非常に効率的に勉強を進めることができます。
そして、この参考書の練習問題は、過去問から抽出されていますので、本番の試験でも同じ問題や似た形式(選択肢の文がほとんど同じなど)として出題される可能性が非常に高く、試験対策の参考書として最適だと思います。
基礎講習の会場や試験会場でも、同じ参考書を持っている方が何人もいらっしゃいました。
もし、私の周りで運行管理者(旅客)を受験する方がいれば、私はこの参考書を勧めます!
初めは、分厚くて分量(500ページ弱)があるように感じますが、読み進めていくと丁寧に解説が書いてあることに納得してもらえると思いますし、練習問題も豊富に付随していますので、参考書を読み進めていくと思ったより早くページ数が進んでいくことに気づいてもらえると思います!
加えて、過去問演習を始めると、過去問にはこの参考書で見た問題が非常に多く、試験対策に適している参考書であることが実感できると思います。
4. 過去問の入手
過去問を入手する理由については、後ほど記載する勉強方法の章で詳しく解説していますが、簡単に言うと本番試験を想定した練習をするためです。
参考書の問題集では、同じ内容の問題が記載されてあっても出題形式や出題範囲全体を通した時間配分の習得は困難です。
しかし、過去問を通じて、全ての分野の問題を試験と同じ設問数・試験時間で解くことで本番の実践練習が可能となります。
運行管理者試験センターHPでは、残念ながら直近1回分のみの問題と解答しか公開されていません。
運行管理者試験センターHPの過去問はこちら。
私が使用していた参考書は、過去問が8回分収録されていますので、もちろん参考書の練習問題を完璧にするだけでも合格できると思います。
しかし、実際の試験形式や時間配分、過去問の正答率からの自分なりの理解度や合格率を見積もり、今後の勉強に反映するためには、参考書で記載されているような単元ごとにまとめられた問題を回答する勉強ではなく、本番の試験と同じ出題形式を同じ試験時間で解くことを強くオススメします。
そして、その過去問を善意のあるHPにて公開されていることもあるので、是非活用させて頂くことをオススメします。
既に運行管理者試験の説明で述べたように、運行管理者試験の受験者数は旅客より貨物の方が多いです。
そのため、貨物の過去問については、多くの事業者や個人の方が公開されています。
しかし、運行管理者の旅客については、過去問や解説を掲載しているサイトが少なく、私は過去問を入手することに苦労しました。
みなさんは、ぜひ効率的に過去問を検索して、貴重な時間を勉強時間に当てて、合格に少しでも近づいて頂きたいと願っています。
5. 基礎講習修了後に修了証を提出【重要】
これは運行管理者(貨物)の基礎講習を修了した後に実施することですが、非常に重要です。
運行管理者試験の申し込み時に、「基礎講習修了見込み」として受験申し込みした方は、後ほど説明する運行管理者(貨物)基礎講習を受講・修了した後に、修了証を運行管理者試験センターへ送付(アップロード)する必要があります。
試験日の2週間前までに運行管理者試験センターの申し込みサイトから申請しないと受験資格として認められず、受験票も送付されないため、非常に重要です。
基礎講習を修了したら、忘れないうちにすぐに申請しておきましょう。
また、申請してから確認完了となるまで、数日要するようです。
私は、基礎講習受講後の土曜日に申請しましたが、確認完了となったのは4日後の火曜日でした。
申し込みサイトから申請してもすぐに確認完了とならない場合に備えて、余裕を持って申請しておくと安心ですね。
運行管理者試験の合格体験記の目次は、下記リンクにまとめています。読みたい章から順次確認してみてください。資格取得の参考になれば幸いです。
ここまで読んでいただきありがとうございました。